古民家再生

新城市「福津農園」松澤様


築三百年の古民家の広縁改築工事

松澤様は、愛知県新城市の里山で微生物の力を最大限に活かす不耕起立体農法を実践しておられます。この豊かな自然環境に恵まれた農地に建つ築三百年の古民家の改修工事をご依頼いただきました。

松澤先生の農園には、有機農業を志す多くの人たちが全国から来られます。そうした方たちとの語らいの場として歴史ある建物を活用していただけるよう、精魂込めて普請させていただきました。






【第一期工事】縁側の束の差し換え/雨戸建付け修正

縁側の柱の下部にあたる束(つか)の差し換えには、農園敷地内に保管されていた水に強い針葉樹「ネズサシ(鼠刺)」の枯木を活用しています。





【第二期工事】南側広縁全面改修および建具の刷新(木製サッシ・雨戸・掘りごたつ等)

第一期工事で、床の傾きや屋根の雨漏り、雨戸の建付けは修正できましたが、どうせなら、より快適な住環境を未来の世代の人たちに引き継げるようにしたい、とのお気持ちから、日当たりの良い南向きの広縁と北側の掘りごたつの部屋を全面的に改修させていただくこととなりました。

軒の構造材、内装の床材、壁材、木製サッシ、雨戸、掘りごたつ等、すべて温存乾燥の無垢材を使用。掘りごたつの部屋の床と壁には断熱を施し、春夏秋冬、一年を通して快適な住空間を実現しています。





独自のノウハウ「温存乾燥法*」

自社の低温乾燥窯でゆっくりと
時間をかけて木を乾燥させます。
色、香り、強度、すべてが
最高の状態に仕上がります。

*「温存乾燥法」は株式会社バイオ・ベースが実用化に成功した独自の技術です。


温存乾燥木材で組み上げる「花の木の家